篠山の家

建て主であるお嬢さんと高齢のご夫婦の木造2階建ての住宅です。敷地は丹波篠山の市街地から少し離れた里山の近くにあり、周囲にはまばらに住宅が建っていました。建物はシンプルな切妻屋根を基本とし下屋が取り付く形をしています。内部は木組みの美しさと漆喰や和紙などの自然素材の良さを表現した落ち着きのある空間となっています。また執筆をされる建て主の書斎を里山が眺められる位置に設け、日々の変化・四季の変化が楽しめるようにしました。


丹波篠山市 / 個人住宅 / 木造(在来工法)2階建/ 敷地面積 204㎡(61 坪)/ 延床面積 115㎡(34 坪)/ 1階 73㎡・2階 42㎡

玄関扉前に植栽を設けることで、外部からの視線はカットし、室内からは美しい緑を眺めることができる。
階段踊り場からダイニング・リビング越しに南側の庭を望む。視線が抜けていくことで広がりが感じられる。
吹抜けたダイニング。ブリッジのような2階廊下やストリップ階段が動きのある空間をつくりだしている。
美しい里山や古民家を望むことができる北東角を書斎スペースとした。
2階に設けられた大きな開口は、1階ダイニングに陽光を導き、2階では視線の抜けによる広がりが得られる。
船底天井の寝室。南に設けた窓は肘掛窓となっていて、腰かけて景色を眺めることができる。
2 階書斎から吹抜け越しにインナーバルコニーを見る。南には篠山の山並みが広がる。
道路に面したアプローチ。小さいながらも庭を設け、アプローチを長く取ることで道路に面した玄関でありながら特別な空間を演出している。