洋小屋の見学
先日知り合いの工務店さんが施工された洋小屋の見学に行ってきました。
「洋小屋」といっても何なのかよく分からない方が多いのではないかと思います。洋小屋は小屋組みのひとつで勾配屋根を形作るために組まれた木の構造です。洋小屋とは別に和小屋という方法もあり、一般的な日本住宅の屋根はこの和小屋で作られていることが多いです。
洋小屋はこの写真のように小さな三角形を組み合わせていき、ひとつの大きな梁にしたような形をしています。そうすることで柱を立てずに大きな空間を作ることができ、この建物もそうなのですが大きな倉庫や体育館など柱があると困る建物に使われています。
しかし今まではこのような場合には鉄骨造で作られることがほとんどだったため、木造で作られている建物を見かけることがありませんでした。
最近では木材の強度が見直されだんだんと木造でも大きな空間が作られるようになってきており、今回の見学はとても勉強になりました。
井上直大建築設計事務所／NaO Design ウェブサイトへ