似て非なるもの
現在建てられている多くの建物と昔の建物にはあきらかな違いがあります。
昔はこの写真のように道路に対して平入りの屋根が連続し、ときおり蔵の妻屋根があるという限られた要素で街が構成されていました。また外壁も木材か漆喰、屋根は瓦、銅板、板というように素材についても限られていました。
現在は建物の姿形、使われる素材などじつに多様になってきましたが、それはそれで良いのかなと思うところがあります。
ただそんな中でもまれに開発業者によって建てられた姿形がよく似て、外壁の色や屋根の素材が同じ住宅群を見かけることがあります。
昔の街並みと同じような要素であるにも関わらず、なかなか似て非なるものになっているように思います。
その違いはどこにあるのか、一度考えてみるとおもしろそうです。
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日記