北海道旅行〈7〉北海道開拓の村5
この建物も以前お話しした青山家と同じくニシン漁を営んでいた秋山家の漁家住宅です。
この建物で気になったのが写真にある軒裏の納まりです。
壁の延長がそのまま曲線を描きながら軒裏になっていくようなとてもきれいな納まりになっています。
他にも一軒二軒ほど同じ納まりになっている建物があったので、おそらく北海道らしい軒裏の作り方の一つなのかと思います。
なぜこのような納まりになったのか考えていたのですが、雪風の強い北海道では軒裏に雪が入り込んで積もり、その雪が室内の温かさで溶けて雨漏れのようになってしまうのを防ぐため、もしくは軒が雪の重みで壊れないように補強するため、またはそれらいくつかの理由が重なってなのかもしれません。
しかし下屋にはそのような納まりが見られないので、また違った理由があるのかもしれません。
いづれにしてもこのように機能がデザインになり、またそれが美しさの特徴になっていると考えるとまたまたすばらしいなと感心させられてしまいます。
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