「筋交い」と「間柱」〈丹波篠山の家〉
地震や台風などによる横揺れから建物を守ってくれる筋交い(すじかい)。建物が完成するとほとんどと言っていいほど、壁の中に隠れてしまい目にすることがありません。
しかしこのように見えなくなってしまう部分にもとても細やかな仕事が隠れています。
筋交いに取り付くタテの細い柱、これを間柱(まばしら)と言います。間柱は壁の仕上げにつながるボードの下地材で、間柱が無いと壁がフワフワしてしまいます。
筋交いと間柱の接合部は、間柱を筋交いの形に合わせてカットし、一本の材料で作られます。写真のように隙間なく何度も丁寧に調整しながら作られ、本当に一体化したように見えます。
このように表面だけ綺麗ではなく、見えない部分にも丁寧な仕事をすることが建物を造る、建物が長生きする上でとても大切なことだと思います。
NaO Design&Partners/ナオデザイン HP>>
-
丹波篠山の家, 日記