レイヤーがつくる景色〈六甲ミーツ・アート〉
六甲山の高山植物園内に展示されている「0.90nのゆらぎ」(nはn乗)という作品です。
農業用のネットを幾重にも重ねて垂らし、光のあたり方や風の吹き方によって景色がさまざまに変化する、とても幻想的な作品でした。
この作品を見ていてふと思い出したのが、以前京都の竜安寺で教えていただいた庭の作り方でした。
まったく関係なさそうに思うのですが、お寺でよく見かける枯山水もいくつかのレイヤー(層)が重なってできているそうです。
手前にある水を模した白砂、少し向こうに見える島を模した大きな石や植栽、白い漆喰の塀、そして塀の向こうにある少し大きな植栽、さらに自然の山並み、そして最後に空というように全てのレイヤーが重なってひとつの庭として完結しているそうです。
つまり季節や天候などさまざまな自然の変化で見える景色が変わる、まさに今回見た作品に通じる何かがあるような気がしました。
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日記