清滝の家

生駒山北端のすそ野に広がる閑静な住宅地。西から北の方角に向けては六甲山や北摂の山並みを一望できる場所に位置しています。ただこの素晴らしい眺望と引き換えに、敷地を支える5mの擁壁、平らな部分がどこにもない傾斜地、扇状の変形地という家づくりには大変難しい敷地だったため、まず「敷地に負担を掛けないこと」そして何より「すばらしい眺望を生かした計画にすること」この2点を最優先に考え計画をしました。できるだけ外部から干渉を受けたくないとする住まい手の要望で、道路に面した南面にほとんど窓を設けず、階段室の最上部に設けたハイサイド窓により階段室が光の筒となり、間接光のやわらかな光を2階のLDKや1階の玄関・子供室まで届けています。


四条畷市 / 個人住宅 / 鉄骨造 2 階建/ 敷地面積 245㎡(74 坪)/ 延床面積 116㎡(35 坪)/ 1階 56㎡・2階 60㎡

2階LDK モノトーンで統一された空間に大きな開口部から望む景色が映える。
南面に設けた玄関前の格子は、道路からの目隠しであり、日除け、そして大きな庇を支える柱としての機能を併せ持っている。
南面に設けたハイサイド窓からの光が階段室をとおり1 階へと降り注ぐ。
水廻りもモノトーンとし、シンプルで収納量もあるデザインとなっている。
リビングからの夕景。
南側外観夜景 眼下に広がる夜景が美しい。